モラルハラスメントで悩んでいる
モラルハラスメント(略してモラハラ)とは、簡単に言えば、精神的な暴力、嫌がらせのことです。
モラハラが原因となり、離婚となるケースも存在します。
ただ、モラハラは、多くの場合、第三者の目に触れることがありませんので、具体的にどういう言動があったのかが特に重要となってきます。
注意しなければならないのは、特定の言動があったからといって、必ずモラハラに当たるというものでもありませんし、モラハラだから必ず離婚できるというものでもないということです。裁判離婚の場合は、法律で定められている離婚事由に該当すると判断されなければ、離婚できません。モラハラが離婚事由に該当すると裁判所に判断してもらう必要があるのです。
そのため、モラハラを理由として離婚を主張する場合は、丹念に事実を洗い出す作業が必要となります。
例えば、対外的にはいい人で通っている、話している内容と関係ない話を持ち出してきて罵倒する、暴言を吐く、部屋のものに当たり散らす、怒っている理由を尋ねてもそんなこともわからないのかと怒る、すべて他人が悪いとして自分の非を認めない、ギリギリの生活費しか渡さない、用意した食事に文句をつけて食べずに捨てる、過剰な束縛をする、自分の要求が通らなければ無視をする、あえて聞こえるように舌打ちやため息をつく、時々優しさを見せる、というような事実があるか、ということを細かく確認していく必要があります。
モラハラの被害者の中には、自分が悪いと思い込んでおり、モラハラ被害に遭っているという認識が薄い方が少なくありません。
弁護士に相談すること自体、抵抗を感じてしまうかもしれません。
しかし、モラハラから抜け出すためには、一歩を踏み出す勇気も必要です。
モラハラを受けているかもしれない、とお悩みの方は、ぜひ一度、専門家に相談されることをお勧めします。