ドメスティックバイオレンスについて
1 相談件数の増加
警察庁が発表している資料によると、いわゆるDV防止法が成立した平成13年当時は、配偶者からの暴力事案等の警察への相談は、3,608件であったのに対し、一時期減少があったものの年々増加傾向をたどり、平成28年には、6万9,908件となっているようです。
2 被害者の性別
このような増加の一途をたどる配偶者からの暴力事案等ですが、近年は、男性の被害者も増えてきている傾向があります。警察庁が平成29年に発表した次の表をご覧ください。
H24年 | H25年 | H26年 | H27年 | H28年 | |
男性被害者数 | 2,372人 | 3,281人 | 5,971人 | 7,557人 | 1万496人 |
女性被害者数 | 4万1,578人 | 4万6,252人 | 5万3,101人 | 5万5,584人 | 5万9,412人 |
警察庁から発表された平成29年4月6日付の「平成28年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況について」(http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/stalker/seianki28STDVsyosai.pdf)から抜粋。
驚くべきことかもしれませんが、女性のDV被害者は年々増え、男性のDV被害者も1万人を超える勢いで増えているという実態があります。
3 DV被害者に遭われている方へ
DV事案は、緊急性を要するものから証拠を確保する必要性が高いものまで、そのDVの態様や程度により、何をしなければならないのかが変わってきます。
あなたにとって心強いアドバイスを受けるためにも、配偶者からのDVにお悩みの方は、一度、専門家へご相談されることをお勧めします。